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今月は「ISO14001勉強会」の取り組みについてご紹介いたします。
弊社は昨年11月よりISO14001取得へ向けた活動を開始し、今年8月には審査を予定しております。
さて先月に引き続き、「環境問題」ということに関して人類の歴史よりその問題について理解していきたいと思います。
人類にとって自然環境は、生命の維持と文明の発展には必要不可欠なものです。そして、人類は誕生してから様々な形で自然を資本として利用してきました。
しかし、自然は自己修復する力を持っており、ある程度の負担であれば回復可能なのです。
例えば狩猟採集生活をしていた数万年の間は、自然への負担はわずかであり、地球上の生物にとって悪影響を及ぼすほどではなかったのです。
ところが、人口が増え次第に自然環境に悪影響が見られるようになります。古代エジプト文明やインダス文明などは、過剰な森林伐採による砂漠化が、文明衰退の原因ではないかとも言われています。
現在、自然からの原材料やエネルギーの使用は、狩猟採集生活のころに比べて推定50倍以上にもなるそうです。
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自然の浄化作用や修復作用の能力を超えた環境負荷は、その影響が、直接負荷を与えている当事者に意識されれば止める事は容易なのかもしれません。
しかし、拡散した汚染や資源の枯渇は、負担をかけていない人々や生物に影響を及ぼし、当事者は環境に負荷をかけているという意識が希薄になりがちだという点が大きな問題なのです。
そして、影響が出て気がついたときには、事態が悪化し進行している状態で、すでに事態の回復が困難であるというのが「環境問題」への取り組みを遅らせている原因なのかもしれません。
現在、環境問題は国際的な社会問題の一つとして位置づけられており、様々な活動のいくつかは実施されています。
しかし、各国の経済的な思惑、新興国、途上国と先進国との意見の相違などが絡み、世界で足並みがそろっているとは言いがたい状況です。
巨大な人口を抱えた途上国の国民全員が、先進国並みの生活をすることになればエネルギーの消費は計り知れません。。。
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前置きが長くなりましたが、小さな国の小さな工場の我々も地球で生活している一員として、環境については真摯に取り組まなければなりません。
まずは、ISOの手順を外れた場合、どのように環境に影響を与えるかを「自覚」します。
そして、普段の仕事の中でどのように環境負荷を減らす努力をするのかを勉強します。
大きな目標は、電気エネルギーを効率よく利用することと廃棄物を減らすことですが、品質に関する年間目標と環境の目標の活動がどのように結びついているのかを認識します。
ISO14001については法遵守がメインとなり、自分の仕事がどのように法律に関わっているかは認識している必要があります。
環境負荷を減らすためには、労力も経費もかかります。しかし、それ以上に限りある地球の資源を守ることの大切さは”意識”されるべきですし、仕事だけではなく普段の生活でも地球上すべての人々が”意識”すべきだと思います。
水の入った器に蛙を入れ、徐々に熱していくと蛙は器から逃げ出すことなく茹で上がって死んでしまうという話を聞いたことがあります。
”気づき”は命を左右し、人類が上の話の蛙にならないように今まさに行動しなければなりません。
編集 荻原利一

今回のISO14001研修では、目的目標について私たちがどんな努力をするのかということを理解しましたが、今までは整理整頓も十分にできていなかったと反省するところもありました。
まだまだ理解していない部分もありますので、意識して取り組んでいきたいと思います。
製造課 関口 浩隆 |
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