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今回は3月に実施した「クリーンアクション」の取り組みについてご紹介いたします。
クリーンアクションとは、会社周辺のゴミ拾いや清掃をすることで、近隣住民の方々や企業の方々と不和なく会社を運営していくための重要な活動と考えています。
少し話しはズレるかもしれませんが、人が社会生活の中で、誰かのために行動する利他的な行動についての研究で、進化心理学の分野からのアプローチがあります。もちろん、人間の行動を研究する分野には生理学、脳神経学、自然人類学、社会学、文化人類学、哲学など様々あります。
この中で進化心理学はヒトの心のメカニズムを進化の観点を入れて研究するものです。進化論といえば、チャールズ・ダーウィンの「種の起源」ですが、ダーウィンの”自然選択によって、生物は常に環境に適応するように変化し、種が分岐して多様な種が生じる”という考えをもとに、ヒトの心も現在に至るまでの環境に適応するために進化したと考えられるのです。
現在のヒトが進化したのは、10万年ほど前のアフリカで、そのころには現在のヒトと同じ身体と脳容量を備えるようになったそうです。そして5万年程前には環境の違う様々な土地へ世界へ広がっていき、農耕と牧畜が始まったのはつい1万年前で、それまでは狩猟採集で生活してきたそうです。
この変化の激しい環境と狩猟採集の生活のなかで、ヒトは環境に適応する心理メカニズムを発達させ、固定的な行動をせず、常に環境に対する情報を収集し、様々な事態に対応できる能力を身につけたというのです。
激動の環境の中で他の動物達との生存競争を勝ち抜くために、人は群れを作り、また群れを維持するためには周囲の人々と協力し、争いを解決し、社会関係を調整していかなければなりませんでした。これは狩猟採集社会でも現代の都市社会でも同じで、物質文化が発達したからといって、人間の心理メカニズムがこのたった1万年の間に脳組織や遺伝的に進化したしたわけではなさそうです。その中で利他的行動は、集団社会を形成し、子孫を増やすための心理メカニズムとして適切であったと考えられます。そうでない心理メカニズム(集団社会を乱したり、集団から孤立する心理)は、自然淘汰されるので進化しないのです。
つまり心理メカニズムは集団社会で生き抜けるように形成されているわけですが、例えば集団社会の中でずるがばれた場合の損失と、ずるをしないことによる損失のどちらを重視するかという意思決定の心理的なメカニズムでは、私たちの祖先たちにとって、集団から追放されることはきわめて重大な意味を持っていたわけですから、ずるがばれて追放されるリスクを避けるために、ずるをしない損失を我慢するというメカニズムが進化してきたと考えられます。
しかし進化心理学においては批判的な意見もありますし、人間の心理や行動についてはまだまだ解明されていません。
さて社会貢献活動としての「クリーンアクション」は一見利他的行動ですが、めぐりめぐって地球を守る為の利己的な行動とも考えられます。

会社周辺のゴミの状況ですが、会社正門に面した道路はタバコのポイ捨てはあるものの比較的ゴミなども少なかったです。

会社裏手の道路は、畑などと面しているせいか、ゴミのポイ捨てがありました。
どのように捨てるのか不明ですが、車などから捨てるのでしょうか?
ビニール袋のまま捨ててあったり、空き缶や飲んでいない栄養ドリンクや宝くじ、オートレース新聞など様々です。
側溝のところは雑草が生い茂っているので、なおさらゴミが捨てやすいのでしょうか?

なぜでしょう。。。男性用のズボン(タグがついていたので新品でしょう)や下着なども捨てられており、
何か事件でもあったのでしょうか?・・・・・不気味です。
「クリーンアクション」は月に一回実施する予定です。弊社は工業団地の外れですが、
裏手の畑などに企業や住宅などが建設されれば、ますます周辺の環境には気を使わなけれ
ばならないと思います。
しかし、これだけ環境問題やエコについて一般的に周知されつつある時代に、いまだ
ゴミやタバコのポイ捨てをする人がいるのは残念なことです。
編集 荻原利一

初めての「クリーンアクション」は不思議なゴミもあったりして 楽しみながら行うことが出来ました。楽しみながらも、明らかにポイ捨てしたであろうゴミを見ると「まだまだエゴな人間がいるんだな」と残念な気持ちになりました。
この活動を通じて 近隣住人・企業・通行人に見てもらえ、その人・企業がポイ捨ての罪悪感や、クリーン活動を意識して、「エゴからエコな人間になるきっかけ」になってくれたらよいなと思いました。
営業部 業務課 荻原 真紀子 |
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